講師紹介
大内 重樹
担当:物理・数学
大学勤務、数学の研究を引退し
難関レベルの指導を行う
数学の研究を「引退」し指導者に
東京工業大学大学院理工学研究科で博士(理学)を取得後、国際基督教大学などで非常勤講師を務めながら数学の研究をしてきました。ところが、なかなかアカデミックポストに就けず、研究にも限界を感じていました。そこから紆余曲折があり、現在では即解ゼミの数学・物理講師として、主に難関レベルの指導を行っています。プロ野球でいえば、選手を引退し、コーチになったようなもの。このような経験を踏まえ、入試問題の見方・考え方を出題者(大学教授)の考えていることを交えながら授業しています。また、さまざまな視点による別解や計算量を減らす工夫なども交え、1問で多くのことが学べるようにしております。
「勉強する」≠「暗記する」
高校受験や高校の定期テストでは、とにかく暗記することで乗り切った方も多いと思われます。ところが、このときの成功体験が難関大受験においては悪い方向へ作用することがあります。勉強することは暗記することとは違います。学習内容を暗記するのではなく理解することが重要です。理解した結果暗記しているという状況が理想。私の授業の復習は、授業中で理解できなかったこと、100%理解するのは難しいところをもう一度見直してみて理解しようとすることです。問題を解きなおすというのは、記述答案作成の練習としては良いですが、ただ答えを出すだけでは単なる「作業」となりあまり意味がありません。
受験参考書の執筆
研究していた内容が複素関数論であったこともあり、数学分野別標準問題精講「二次曲線・複素数平面」(旺文社)を執筆しました。受験参考書を執筆することは、紙上で授業することに相当しますので、あらためて授業を創ることの難しさを感じました。また、毎年出版される「全国大学入試問題正解数学」(旺文社)の解答も執筆し、2021年度は琉球大・名古屋大などを担当しています。